JERA川崎火力発電所設備見学会報告
報告者:石井 英雄 (早稲田大学)
実施日:2026年3月6日(金)
見学先:(株)JERA 川崎火力発電所
参加者:同行幹事等を含め 19名
報 告:
電力技術懇談会2025年度の設備見学会は、2026年3月6日(金)、JERA川崎火力発電所にて実施しました。会員各社から11名に参加いただき、早稲田大学の学生5名も同行させていただきました。電力技術懇談会を代表して北島副会長が、事務局から石井、谷口が参加しました。
川崎火力発電所は、1961年に石炭火力として運転を開始。順次設備更新を行い、現在は排熱回収型天然ガスコンバインドサイクルを採用する、総発電出力342万kWの発電所となっています。熱効率は、最新機種(MACCⅡ)で61%と世界トップクラスの性能を誇ります。発電した電気は都内の2か所の変電所に送られ、電力安定供給を支える重要な発電所となっています。かつては、高効率電源として年間20回程度の起動・停止でしたが、再生可能エネルギー電源の大量導入とともにその回数は増加し、現在は約200回となっているとのこと。変動の大きい再生可能エネルギーを補償するという、近年の火力発電所の役割が現れています。
発電所の敷地は28万㎢(東京ドーム6個分)、羽田空港が近いことから火力発電所のシンボルである煙突が低く作られています(85m。左下写真)。近隣の工場に蒸気を供給し、年間3.8万トンのCO2削減に貢献しているのも、この発電所の特徴です。
発電所の運転管理は、6台の発電設備に対し4名の体制(2交代)と、非常に少人数で実施されているのが印象的でした。
当日は、発電機・タービン建屋内、中央操作室、排熱回収ボイラーなどを案内いただき、高所から敷地を広く見せていただく機会もいただきました。あわせて、水素、アンモニアといったカーボンフリー燃料採用など、JERAの脱炭素に向けた取組についてご説明いただきました。
電力設備に詳しい参加者からは、中央操作室がきれいにすっきり整備されて、昔の印象と大きく異なるとの声が聞かれました。また、参加した学生からは、実物の発電設備を見ながら説明いただくことで、理解・関心が高まり、社会的意義や研究との関連を考える機会になったとの感想がありました。非常に有意義な見学会であったと思います。
見学を暖かく受け入れてくださり、大変分かりやすくご説明、ご案内いただきましたJERAの大坪さま、大熊さまをはじめ職員の方々に深く感謝申し上げます。
また、本見学にご同行くださいました、火力原子力発電技術協会の増川さま、谷島さまに御礼申し上げます。
幹 事:早稲田大学 石井、谷口
<お問合せ・申込先>
電力技術懇談会事務局 石井・谷口
TEL:(03)6228-0024 Email:denkon-jimu@den-ryoku.com
kurenai.waseda.jp